家族葬ってどんな葬儀?
今家族葬という形式をよく聞きますが、具体的にはどんなお葬式なのかがわからない、そんな人も多いです。京都でも増えている家族葬をメインにしている葬儀社、ここでは家族葬の流れ、費用、メリットデメリットなど気になる情報についてご紹介いたします。
家族葬は少人数でのお葬式
著名人も最後は家族葬を選ぶ人が多く、今や一般葬よりも家族葬を選ばれている時代となっています。家族葬とは密葬の一つであり、一般葬とは異なり少人数を想定したお葬式のことをいいます。家族、といってもそこに限ることはなく、親しい友人を呼ぶことも勿論可能です。家族や近しい人間のみで故人をゆっくりと見送るのを目的とし、この家族葬を選ぶ人が増えています。家族層は20年ほど前に始まったもので、そう考えるとそこまで古いものではないのがわかります。しかしその割合は年々増加傾向にあり、近年ではコロナもあってその増加は加速、今や九割以上が家族葬を選んでいるというのが統計でわかっています。
始めは地元を離れて移住をしている人が多い首都圏で行なわれていましたが現在では地方でも選ばれており、全国各地で行なわれるようになっています。これには勿論理由があり、高齢化社会が背景にあります。平均寿命の伸びにより故人は勿論のこと参列者の高齢化がすすんでいます。昔は平均寿命がここまで長くなかったので、参列者も高齢、というほどではなく故人の見送りに積極的でしたが、現在ではホームに入っていたり長距離移動が身体的な理由で難しかったり、そうした理由で参列ができない人が増えています。故人と関係があった人が参列できないことが多く、それだと一般葬と同じ規模で葬儀をしてしまうとあらゆる無駄がでてしまうのです。また喪主も高齢になっている場合があり、そうなると参列者の対応も難しくなってしまいます。
こうした背景から葬儀は簡略化されている傾向にあり、一般葬の流れをそのままに参列者の人数を少なくしたり、また一日葬をとりいれて葬儀自体を簡略化することもあります。近所付き合いも減って交流も減る、一見するとネガティブな部分に感じますが、家族葬は逆にいうと今もなお交流をしている人や家族にあたたかく見送ってもらえる、そんな葬儀の形だといわれています。そのため終活段階で自分の葬儀を家族葬にしたい、と希望する人もいるほどなのです。また家族葬だからこそ実現できる自由度があるのもポイント、故人が好きだったものを取り入れた葬儀など、柔軟に対応していくことが可能です。
多様性の時代で葬儀も形を変えつつあります。昔からの風習だけではなく現代社会だからこそできる満足度の高い葬儀があります。最後の大事な時間を満足度高く過ごせるようにサポートしている葬儀社が増えており、勿論古都・京都でも臨機応変に対応してくれる葬儀社が増えています。これからも家族葬という形での葬儀を選ぶ人は増える見込みです。そのためいずれくるその時のために知識をある程度いれておくのをおすすめいたします。
葬儀に決まりはそもそも存在していない
一般葬がメインの形で家族葬は簡略化されたお葬式、そういうイメージから家族葬を選択しづらい、という人もいます。ですがもともと葬儀に決まりは存在しておらず、法的な規則もないです。安置期間、死亡届の提出、火葬場使用許可などの手続きが最低限必要なだけで、葬儀の内容というのは個人の自由とされています。一般葬の流れは昔からの形式としてある程度決まってはいますが、それはあくまで一般的なものであり法的な決まりでもなんでもないのです。精神的な意味合いもあるお葬式で簡略化されたお葬式というのは人によっては抵抗がでてしまうのは致し方ありませんが、家族葬はけして簡略化を目指しただけのお葬式ではなく、少人数で行なう前提のものです。流れに関しては一般葬と同じ流れも組むことが可能です。希望によっては勿論一日葬で執り行うことも可能です。一般葬以外はよくないのでは?と家族葬を敬遠しているのであればその心配はご無用、家族葬もれっきとした心をこめたお葬式です。家族葬には色々なメリットがあるので、是非その内容も知って前向きに検討していきたいところです。
家族葬のメリットデメリット
古都・京都でも普及している家族葬、一般葬とはどうメリットデメリットが異なるのかを知っておくことでよりスムーズに事を運ぶことができます。まずはメリット、家族葬の最大のメリットはゆっくりと最後の時間を過ごせることです。一般葬の場合は参列者の多さから遺族はどうしてもその対応に追われてしまいがちです。しかし家族葬の場合はあらかじめ決められている参列者だけが集まるので、対応に追われずに故人をゆっくりお見送りできる、というメリットがあります。また近しい人間のみ集めた葬儀なので、故人との思い出話をしたりとその死にしっかり向き合う時間がとれるため、葬儀の意味合いである精神的な意味をしっかりと噛みしめることができます。
また費用についても比較的安くおさえられる、というメリットもあります。香典が集まらないのでその点は賛否両論にもなるかもしれませんが、最近では家族層で香典を集めない前提にしている葬儀もリーズナブルに執り行えるように企業努力している葬儀社が多く見受けられます。次にデメリット、これは近年では家族葬の普及に伴い随分減ってきたようですが、やはり参列できなかった、ということに対して不満がある人もいます。それを避けるためには家族葬の旨をきちんと伝えること、そして家族だけでの葬儀を行なうなどの旨をきちんと伝えてそれを理解してもらうのが大事です。最後の時間を一緒に過ごせなかった、というのは大きなわだかまりを作ります。それを避けるためにも慎重に葬儀の参列について考える必要があります。メリットデメリットからはこうした注意点も把握できるので、家族葬を考えている場合はしっかり頭に入れておきたいことです。
京都で家族葬を行なうなら
古い伝統のある京都にもたくさんの新しい葬儀形式である家族葬をメインで扱っている葬儀社が増えています。一般葬の場合どうしても持て余してしまう参列者の問題を解消してくれるプランが多数用意されています。そんな数ある葬儀社を選ぶ時のポイントについてご紹介いたします。葬儀社選びの時は是非複数社比較するのがおすすめ、最後のセレモニーなので信用できるところに任せるのが一番です。問い合わせの時の対応、見積もり内容などを比較していき、不明瞭な点はないか、基本プランに大事なものがついていないなんてことはないか、などをしっかり確認していくのをおすすめいたします。
また葬儀事例についてもインターネット上に掲載しているところが多いので、その部分も参考にして祭壇の仕上がりなどを確認していくのがおすすめです。いま葬儀の形も多様性があり、そして簡略化されている傾向にあります。時代の流れとともに移り変わりつつも、その中で満足度の高いサービスを提供しているところはたくさんあります。たくさんの葬儀社があるので一見してわからないもの、なので葬儀を急に要するときに問い合わせるのではなく、事前に準備として行なっておくのを推奨いたします。終活段階で葬儀について詳しい内容を決めている人もいるほど、いずれくる別れの儀式の準備は意識しておくことでいざとなったときに安心です。